【 浴室クリーニング 】
どうも皆さんこんにちは!
WEALS-ウィールズ.-の指宿です。
今回は
【 大理石研磨|25年間適切なメンテナンスがされていなかった浴室 】のお話。
大理石・陶製タイルなど
特殊素材達が勢ぞろい
今回ご依頼いただいた浴室の仕様は、浴槽・トイレ・洗面所が一つの空間に収まった所謂 “3点” といわれている浴室です。
使われている素材も様々で
天然大理石・人工大理石・陶製タイル・強化ガラスなど。
なかなか気合の入る素材達が勢ぞろい。
マンション自体は、賃貸物件で築25年。
ご依頼をいただいたお客様はご入居して間もないとの事でした。
お客様のお悩み
湯船に “謎の黒い塊” が…
当店では、安心してご依頼いただけるよう、必ず事前に作業箇所の気になる点やご要望、作業に関する不安な点などをお客様へお伺いしているのですが
今回お客様が気されていたのが
浴室全体の汚れや水垢の他に
『 入浴時に湯舟に黒い塊が浮いてくる… 』
というもの。
ご家族には乳幼児もいらっしゃる事もあり “ 謎の黒い塊 ” が気持ち悪いので何とかして欲しい!
と、この度当店へご相談いただいた…という訳です。
さて、この “ 謎の黒い塊 ”。
出所・正体は後程お話しますが、今回もいろいろと考えさせられる結果となりました。
浴室|大理石研磨
ビアンコカララ
それでは早速写真をご覧ください。
※ちなみにトイレの写真は撮り忘れました(^^;)
【 施工前 】浴槽|人工大理石
こちらの浴槽は人工大理石。『人工』ですので天然石ではありません。
【 施工後 】浴槽|人工大理石
写真では分かりづらいですが、ザラついた表面もツルンとした質感に回復。細かい部分のカビを含めキレイになりました!
【 施工前 】浴槽フチ|ビアンコカララ
こちらは ビアンコカララ という天然の大理石。研磨をしないとツヤが回復しない素材となります。
【 施工後 】浴槽フチ|ビアンコカララ
研磨後は照明とタイルがクッキリと写り込んでいます。大理石本来のツヤ・質感が回復しました。
【 施工後 】浴槽フチのアップ
写真を拡大してみると、照明やタイル一つ一つがクッキリと写り込んでいます。
【 施工前 】浴室壁面|陶製タイル
ご入居時からカサカサな状態だったとの事。このカサカサの原因は水垢とウロコです。
【 施工後 】浴室壁面|陶製タイル
クリーニング後は水垢やウロコが除去されて艶々になりました!
【 施工前 】洗面ボール|陶器
こちらも水垢とウロコが残っておりマットな状態。膜が張っているような印象を受けます。
【 施工後 】洗面ボール|陶器
汚れが取れ陶器特有のプルっとした質感が回復しました!
【 施工前 】洗面台|ビアンコカララ
こちらの洗面台もビアンコカララという大理石が使用されていますが、モヤっとしてます。
【 施工後 】洗面台|ビアンコカララ
今回洗面台の研磨は施工範囲では無かったのですが、ツヤを慣らす程度の研磨を実施しました。
使える洗剤・使えない洗剤
経験と知識と技術が必須
今回の3点の浴室で使用されている素材は下記の通り。
【 浴槽側 】
壁面 → 陶製タイル
浴槽 → 人工大理石
浴槽のフチ → ビアンコカララ(大理石)
仕切りガラス → 強化ガラス
【 洗面台 】
壁面→ 陶製タイル
洗面ボール → 陶器製
洗面台 → ビアンコカララ(大理石)
【 トイレ 】
壁面 → 陶製タイル
便器 → 陶器製
床面 → ボテチーノクラシコ
それぞれの素材で、使える洗剤・使えない洗剤 や 道具・施工方法が異なる為、経験と知識と技術が必須となります。
今回施工させていただいた浴室の状態を見る限り、マンションか建てられてから25年間。
入退去後のクリーニングでは、残念ながら適切なメンテナンスがされていないなという状態があちらこちらに見受けられました。
『 メンテナンスは資産価値に直結する 』
当店のブログなどでは幾度となくお話をさせていただいています。
これは、分譲物件・戸建に限らず賃貸物件にも言えることなのですが…
床面|大理石研磨
ボテチーノクラシコ
別日になりますが、上記のリセットクリーニング後、追加で床面の大理石研磨のご依頼を頂きました。
その様子がコチラ。
【 施工前 】
洗面所床面|ボテチーノクラシコ
動線ということもあり水分や石鹸などが付着しやすい箇所の為、大理石のダメージも多く見受けられました。
【 施工後 】
洗面所床面|ボテチーノクラシコ
長年のダメージによって欠損している箇所もありましたが研磨によって光沢が回復。
【 施工前 】
トイレ床面|ボテチーノクラシコ
洗面台に近いこちらの部分は洗顔や手洗い、歯磨きなどの際に飛散する水分によってかなりくすんでいました。
【 施工後 】
トイレ床面|ボテチーノクラシコ
研磨後には壁に設置された照明やタイルまでしっかりと写り込んでいます。
【 施工前 】
トイレ床面|ボテチーノクラシコ
こちらの箇所は浴槽側の為、水分に晒される事が多く、大理石表面がくすんでしまうほどダメージを負っていました。
【 施工後 】
トイレ床面|ボテチーノクラシコ
研磨後は照明もくっきり。トイレ便器に反射した光も写り込んでいます。
※便器周りのシミは別途シミ抜きが必要となる為。今回は実施しませんでした。
動画でもご覧いただけます
写真では分かりづらいので
よろしければ動画もご覧ください(^^ゞ
間違った石材メンテナンスで
大理石が死んでしまうことも
こちらの3点の浴室で使用されている『 ビアンコカララ 』 と 『 ボテチーノクラシコ 』 は変成岩と呼ばれる大理石で、建材として多く使われています。
マンションや公共施設の床、壁、階段などで見た事があるという方も多いのではないでしょうか?
このよく見かける『 ビアンコカララ 』『 ボテチーノクラシコ 』 ともに性質上、酸性・アルカリ性・金属封鎖剤(キレート)に弱く、長時間水分に晒されるのもよろしくないです。
※ 特に酸性洗剤が触れた瞬間にツヤが無くなります。
その為、間違ったメンテナンスを続けてしまうと石が死んでしまい、研磨をしても光沢が回復しないケースもある為、建材として使用するのであれば、適切なメンテナンスが必須。
しかし、賃貸物件でも分譲物件でも入居前のハウスクリーニングは実施されますが、特殊な素材に対応出来る業者が全国的にも少なく、管理会社様も建材や各業者のスキルまで把握出来ていないのが現状なのです。
湯船に浮かぶ “謎の黒い塊”
出所と正体とは?!
最初にお話しした、お客様が気にされていた
『 入浴時に湯舟に黒い塊が浮いてくる… 』
と言っていたモノ。
正体は…
蓄積したカビの塊
そして、その出所は…
浴槽のオーバーフロー(水が浴槽から溢れないように逃がすための穴)からのものでした。
これは、入退去時のクリーニングの際に、オーバフロー部分を外して洗っていれば起こらないことです。
難しいことでもありませんし、当たり前に行うことだという認識なのですが…
う~ん。
何年間の汚れが蓄積していたのでしょうか。
お客様にもその旨をご報告。
当店のクリーニング後、キレイになった状態を確認していただき元に戻しました。
『 これで安心してお風呂に入れます! 』
そう言ってお客様は喜ばれていましたが…
この状況を目の当たりにして複雑な気持ちになったのも確かです。
微力ではありますが、せめて当店を選んでご依頼いただいたお客様には、不安なく生活できる環境を…と強く思った次第です。
お引越しをするだけでも一大イベント。
ご入居してから 「 アレ?! 」 ということは避けたいところ。
ご自宅やお引越し先で、
『 ココってキレイにならないのかな? 』
『 カサカサになった玄関やお風呂の石って直らないの? 』
などなど、気になる事がありましたらお気軽にお問合せ下さい。
全力でお応えいたします。
今回は
【 大理石研磨|25年間適切なメンテナンスがされていなかった浴室 】のお話でした。
それでは皆さん。
健康に安全に。
そして幸せにお過ごしください。