【 浴室クリーニング 】
どうも皆さんこんにちは!
WEALS-ウィールズ.-の指宿です。
今回は、ホーロー(琺瑯)仕様の【 タカラスタンダード・リラクシア|浴室リセットクリーニング 】のお話し。
タカラスタンダード
ホーロー(琺瑯)仕様の浴室
タカラスタンダード の浴室の代名詞と言えば ホーロー(琺瑯) を素材に使用されている事で有名です。
『 マジックペンで落書きしても簡単に汚れが落ちる 』というコマーシャルもよく拝見しますね。
しかしながら、水道水に含まれる ミネラル分 や、ミネラル と 石鹸・皮脂等 が結合した汚れ。また、同じく水道水に含まれる 二酸化ケイ素(シリカ) が蓄積すると、普段のお掃除で汚れを除去するのは非常に困難になってしまうのです。
表面は薄いガラスと同等
使用する洗剤・ツールに要注意
特に、ホーローの表面は【ガラス】と同等なので、使うツールによっては傷が入ったり、洗剤焼けを起こしてしまう為、一般的なハウスクリーニング では対応が難しい場合 があります。
壁が全面ガラス。
他の箇所もガラス。
実際そのような浴室を見かけるのは稀ですが、イメージとして想像して頂ければと思います。
その為、ホーロー(琺瑯)仕様の浴室クリーニングには、技術 と 体力 と 集中力 もかなり必要となります。
『 数社に断られた… 』
温泉地に次ぐ高難易度の水垢汚れ
前置きが長くなりましたが、今回ご依頼を頂いたお客様。
ホーロー(琺瑯)仕様だからなのか…、数社のハウスクリーニング店に浴室クリーニングを依頼するも、全て断られてしまった とのこと。
そんな中、当店で同じ タカラスタンダード の浴室クリーニングをした際のブログをご覧になり
「 家のお風呂もこんなにキレイになったらいいな 」
と、お問合せをいただいたそうです。
今回ご依頼をいただいた地域は 神奈川県座間市。
こちらの 座間市 の水道水に含まれるミネラル等の鉱物量は、神奈川県の中で箱根に次いで多い地域。
温泉地に次ぐ水質の為、クリーニングするには非常に難易度の高い水垢汚れ となります。
築4年との事で築浅なのですが
「 普段のお掃除で何をやってもキレイにならない 」
とお困りでしたので、ご期待に応えられるよう全力で施工に挑みました。
ホーロー(琺瑯)仕様の浴室
リセットクリーニング
それでは、施工時の様子を写真にてご覧ください。
※ 作業途中の写真の為、水垢が残っているものもありますが、きっちりと最終仕上げをしていますのでご安心くださいね。
【 施工前 】浴室全体
高級感のある黒系の浴室ですが、水垢の蓄積により全体がカサカサの状態に…
【 施工後 】浴室全体
汚れが除去され、本来の高級感漂うツヤツヤな浴室に回復しました。
【 施工前 】ホーロー(琺瑯)の壁面
ホーローの壁は僅かに凸凹している為、水垢が蓄積しやすい素材となります。
【 施工後 】ホーロー(琺瑯)の壁面
入念かつ慎重に磨き上げ汚れのみを除去。キラキラとしたラメもはっきりわかります。
【 施工前 】浴槽エプロン
手を近づけてもモヤっとしか写り込みませんが…
【 施工後 】浴槽エプロン
私の手のしわがハッキリと写り込むまでに回復。
【 施工前 】アクリル人造大理石_浴槽
浴槽のフチは水分や汚れが留まり易い箇所。水質の硬い地域ではガッチリ固着するケースが多いです。
【 施工後 】アクリル人造大理石_浴槽
洗浄と確認を繰り返し傷を入れる事無く確実に水垢のみを除去。照明の光が反射しキラキラ。
【 施工前 】浴室テレビ
画面を覆うようについている水垢。ゆっくりテレビを見ながらお風呂に…とはいかないですね
【 施工後 】浴室テレビ
こちらも繊細な素材の為、慎重に汚れを除去。画面に傷を付ける事無くクリアーになりました!
今回はYouTubeに作業前後の動画を載せました。是非ご覧ください(^^ゞ
手作り感満載です(笑)
タカラスタンダード・リラクシア
普段使い・お掃除の際の注意点
以下は、タカラスタンダード・リラクシアの浴室の注意点となります。
少し専門的な内容となりますが、普段のご使用や、お掃除をする際のお役に立てばと思います。
アクリル人造大理石
キープクリーン浴槽
浴槽に使用されている アクリル人造大理石 は、表面硬度が『 鉛筆硬度9H 』と硬いのですが、『 モース硬度だと5H 』程度。
身近な物ですと、スマホの保護フィルムに鉛筆硬度9Hと表記されています。
ナイフやカッター等の刃物で傷が入る硬さとなりますので、硬く重い物を引きずったりはしない方がいい素材です。
浴室テレビ
他メーカの浴室でも共通の内容となりますが、浴室テレビの画面は強化ガラスだったり、アクリル系の樹脂だったりします。
強化ガラスも傷が入りやすい素材ですが、特にアクリル系はタオルで強く擦るだけで傷が入る場合があります。
普段ご使用される際にはご注意ください。
メーカー問わず
浴室の肩から下の箇所
こちらはメーカー問わず、立った状態で肩から下の箇所 について。
お風呂使用後は、浴室乾燥は使わず 換気 をON!
できる限り水切りワイパーで浴室内の水を切り、更に可能であれば残った水気を拭き取れば完璧です。
洗剤は使わなくても大丈夫。
とにかく『 水気を切ること 』がキレイな状態を保つ為には重要。
…とはいえ、毎日お風呂に入った後に水気を拭き上げるとか…大変ですよね。
しかし、毎日の積み重ねに勝るクリーニングは無いのも事実。
私も「 普段のお掃除の中で手間を省く方法が無いか? 」と、いつも考えていますが、いまだに拭き上げること以上に良い解決方法が見つかっていません。
ちなみに。
コーティング等を塗った場合でも、汚れを落しやすくはなりますが、お掃除をしなくてもいいわけではありません。
あくまでも『 汚れを落しやすくなる 』ということなのです。
『 シリカ(二酸化ケイ素) 』
人体には必要な物質なのですが…
ミネラルウォーターで、ここ数年話題になっている『 シリカ(二酸化ケイ素) 』は、人体には必要な物質ですが、住環境にとっては汚れとしてやっかいな物。
『 シリカ(二酸化ケイ素) 』は、ガラスの原料にも使用されていて、鏡、陶器、磁器、琺瑯等、その他沢山の物に使用されています。
つまり ホーロー(琺瑯) と シリカ は仲間同士。
付着の期間や状態によっては、より強力にお互いが仲良くピタっとくっついてしまうのです。
その為、ホーロー(琺瑯) に長期間放置され蓄積した シリカ は、普段のお掃除では落すことができない頑固な汚れとなってしまうのです。
日本は軟水
しかし!水垢は頑固!!
日本の水は 軟水 と言われていますが、それは カルシウム や マグネシウム の量が海外と比べて少ないから。
しかし、水垢となる シリカ(二酸化ケイ素) の量は海外と比べると多いのですが、水質検査の際に、軟水や硬水という定義の中からは、シリカの量は除外されているのが現状です。
昔、海外(ニューカレドニア)に行った時に日本から持って行ったシャンプーが全く泡立たなかったのも、カルシウム や マグネシウム が多い水(硬水)が原因。
日本の都道府県別の水道水で考えると、私が知る限り、特に関東圏や中部、九州、東北、四国などの限定的な地域で シリカ の含有量が多い印象です。
他の地域は行った事が無いので、データー上でしか分かりません。
近々、日本有数のハイレベルな水垢で有名な地域で修行に行く予定です。
水まわりのクリーニングをしていると、日本は山が多く川が多く火山が多いのだと、実感し自然と触れ合っている様な感覚になります(^^)
最後はマニアックなお話しになりましたが、物事を突き詰めるのに終わりはありませんね。
大切なお家のお風呂に、頑固な水垢がついてしまってギブアップされる前に、一度、当店へお気軽にお問合せ下さいね。
今回は【 タカラスタンダード・リラクシア|浴室リセットクリーニング 】のお話しでした。
それでは皆さん
健康に安全に
そして幸せにお過ごしください