【 お風呂・浴室クリーニング 】
どうも皆さんこんにちは!
WEALS-ウィールズ.-の指宿です。
今回のブログは【 タカラスタンダード|耐震システムバス プレデンシアプレミアム 】のお話し。
お風呂のお掃除
使っていい洗剤・使ってはいけない洗剤
一般的なハウスクリーニングでは
対応が難しい高級仕様の浴室
今回ご依頼頂いたこちらの浴室の仕様。
● 浴室壁面と浴槽 ➡ 琺瑯(ホーロー)
● 浴室床面 ➡ 御影石のバーナー仕上げ
● 浴室内カウンター ➡ 人造御影石
というような、性質の異なる建材 が使用されている浴室の為、一般的なハウスクリーニングで対応するには難易度の高い仕様。
これらの性質の異なる建材に対しては、それぞれに『 使用できる洗剤・ツール 』『 使用出来ない洗剤・ツール 』がある為、建材の性質を把握せず、やみくもに作業するのは厳禁。
化学的な側面も踏まえた作業が求められます。
PRO用洗剤だけではありません
市販の洗剤でも要注意!
最近は、量販店やホームセンター、通販などで多種多様な洗剤が手に入れやすくなりました。
「 市販されてる物だし大丈夫でしょ? 」と思われがちですが、これがまた要注意。
建材によっては『 使ってはいけない洗剤 』という物のが存在します。
以前、別件で実際にご相談頂いた事例
浴室床面の白い汚れが気になり、自分で何とか出来ないかとネット等で色々と調べたそうです。
その中で「 クエン酸で落ちる 」という記事が目にとまり、やってみることに。
「 クエン酸は洗剤じゃないし安全な物 」という認識だったそうです。
早速、近所のホームセンターで購入。浴室の床面をクエン酸で浸け置きした結果…
グレーの床が真っ白になってしまい、前よりも酷くなってしまった。どうにかなりませんか?
そんなご相談でした。
「 自分で掃除したら前よりも酷くなってしまった。」
この様なご相談。
実は、少なくはないのです。
数百円の洗剤が
余計な出費につながる事も
「 グレーの床が真っ白に 」これも、クエン酸と汚れによる 化学反応 が引き起こしたもの。
結果的には、ご相談頂いた事例の浴室床面は、クリーニングで元に戻す事ができました。
お客様もホッと一安心。
なぜ『 クエン酸 』でこんな事になってしまったのか。
この浴室床面の建材の場合『 使用できる市販洗剤・ツール 』の説明を施工後にさせて頂きました。
この事例の様に、クリーニングで元に戻す事ができればいいのですが、場合によっては 入替え・取替え が必要となってしまう事もあります。
数百円の洗剤で済むはずだったのに…
そうならない為に、市販の洗剤でも使用する際には十分ご注意ください。
全ての洗剤・ツールは、ただそこに在るだけです。
その洗剤・ツールを “ 何を・何に・どう使うか ” が重要なのです。
ちなみに。
誤解のない様にお伝えしたいのですが『 クエン酸 』が悪い訳ではありません。
『 クエン酸 』も使い方次第、対象物によっては問題無く使用できる物です。
タカラスタンダード
プレデンシアプレミアム
前置きが長くなってしまいましたが、ここからは今回ご依頼頂いた浴室の施工前後を写真と共に見ていきましょう。
ちなみに。
今回の浴室壁面は、ぐるっと一周が琺瑯(ホーロー)仕様。磨きの工程もあった為、所要時間は 9:00~17:00(8時間) と長時間の施工となりました。
琺瑯仕様|浴室壁面と浴槽
『 磨き 』を加えツヤを回復
浴室壁面・浴槽は『 琺瑯(ホーロー)仕様 』。
施工前の状態は壁面全体に、石鹸カス・ミネラル系スケール・シリカスケールが蓄積。
琺瑯(ホーロー)も性質上、使える道具・洗剤に制限がある為、様子を見ながら段階的に汚れを除去。
最終的な汚れに対しては、磨き作業を加え仕上げていきます。
浴室の壁面全体を磨く…
時間も体力も使います(^^;)
そうして仕上がった壁面がこちら!
【 施工前 】琺瑯|浴室壁面
石鹸カス、カルシウムスケール、シリカスケール等が付着しています。
【 施工後 】琺瑯|浴室壁面①
磨きを加えツヤツヤの仕上がりに!思わずピースサイン(^^)v
【 施工前 】琺瑯|浴室壁面
こちらは体洗い場の後ろ部分。スケール汚れがポツポツ見られます。
【 施工後 】琺瑯|浴室壁面
施工前に比べ、はっきりと写り込むまでに回復しました。
御影石バーナー仕上げ|床面
秘密の方法で汚れを除去
浴室床面は『 御影石バーナー仕上げ 』の仕様。
この建材は、駅の床や公共施設の床など意外と身近な所でも使われています。
しかしながら、使う洗剤によっては表面を焼いてしまう場合もある為、慎重に作業を進める必要があります。
今回は、洗剤を使用せず、秘密の方法で汚れをスッキリ除去しました。
※ 施工前にテスト洗いを実施したので、写真ではビフォーアフターが分かりづらくなってしまいました(^^;)
【 施工前 】
御影石バーナー仕上げ|浴室床面
写真をよく見ると表面に白い汚れが付着しています。
【 施工後 】
御影石バーナー仕上げ|浴室床面
施工前と比べるとスッキリした印象に。また琺瑯の壁面の写り込みも回復しています。
【 施工前 】
御影石バーナー仕上げ|浴室床面
御影石の柄も相まって汚れが見えづらいですが、排水溝周りに汚れが付着しています。
【 施工後 】
御影石バーナー仕上げ|浴室床面
こちらも施工後はスッキリ綺麗になりました!
人造御影石|浴室カウンター
使用する洗剤に要注意!
続いては『 人造御影石 』仕様の浴室のカウンター。
施工前の写真を撮り忘れ(^^;)
施工後のみの写真です。
パッとした見た目は、天然石の御影石にとても似ています。
しかし、こちらの『 人造御影石 』は、御影石を砕いて樹脂などで固めた建材。
不適切な洗剤を使用した場合、ツヤが無くなってしまう事も。
また、研磨も難しい部類に入るので、細心の注意が必要となります。
人造御影石仕様の浴室カウンターに関しては、繊細な作業が必要となる為、少しづつ確認をしながら作業を進めていきました。
【 施工後 】人造御影石|浴室カウンター
【 施工後 】人造御影石|浴室カウンター
汚れも建材も多種多様
浴室クリーニングの奥深さ
今回、施工させていただいた浴室は、タカラスタンダードの中でもグレードが一番高い高級仕様の浴室でした。
その為、樹脂やプラスチック多用されている一般的な浴室ユニットとは施工方法が全く異なり、時間も材料も多く必要となります。
また、琺瑯・御影石・人造御影石など特殊な素材が使用されている為、化学的知識と技術も必須なのです。
使い方次第で良くも悪くも
化学反応の裏表
『 ハウスクリーニングは化学です。』というブログを以前書きました。
その中で、下記の様なお話しをしました。
建材にどの様な素材が使われているか?汚れはどのような性質か?また洗剤とツールがマッチするか?
洗剤の性質などの化学的な面も考慮しつつ、状態によって作業を組み立てていかなければなりません。
ハウスクリーニングは化学です。
ブログ【 ハウスクリーニングは化学です。 】 より
ツールの力だけで汚れを落とすという側面だけを見ていては良い結果を出すことはできないのです。
汚れを落とす工程は、洗剤と汚れの化学反応を利用して行います。
その為、洗剤・汚れ・建材の性質を的確に見極め作業しなければなりません。
化学は良くも悪くも素直。
使ってはいけない物に使った場合、または間違った使い方をした場合、それ相応の化学反応を引き起こします。
「 この成分が~ 」
「 この洗剤は~」
など耳にすることがありますが、1つの側面のみで語る事は出来ません。
洗剤や成分の前に、使う側の知識も重要なのです。
私自身も日々勉強でございます。
いかがでしたか?
今回は、一般的なハウスクリーニングでは難しい、琺瑯・御影石・人造御影石が使用されている高級仕様の浴室のレストレーションクリーニングのお話しでした!
地域によっては現地調査にお伺いも可能ですので、浴室のお掃除でお困りの際はお気軽にお問合せ下さい。
今回の様な特殊素材仕様の浴室は、一般的な浴室とは作業料金が異なります。
詳しくは下記のリンク先よりご確認下さい。
今回はここまで!
それでは皆さん
健康に安全に
そして幸せにお過ごしください。
もっと詳しく
ハウスクリーニングは化学です。
ツールの力だけで汚れを落とすという側面だけを見ていては良い結果を出すことはでないのです