どうも皆さんこんにちは。
WEALS-ウィールズ.-の指宿です。
今回のブログは玄関の土間に使用されている大理石【グリジオカルニコ】を復元研磨で艶を回復した内容となります。
技術が必要な濃淡のある大理石も研磨で復元!
グリジオカルニコ(グリージョカルニコとも呼ばれます)は、グレー系の変成岩系、広域変成岩の大理石に分類されます。
グレー系という括りではありますが、黒、灰色、白と異なる色合いの鉱物が含まれており、とても綺麗な大理石です。
グレー系というより、黒系にも見えますが天然の石材なので一枚一枚に個性がありますね(^^)
※天然の石材は人間より何億歳も年上の大先輩なので、『個性』なんて表現は恐れ多いですが・・・(;´・ω・)
さて今回、施工した大理石は比較的状態は良かったのですが、歩行などによって、くすみや細かい傷が入り写像性と光沢が失われている状態でした。
なおかつ濃淡のある大理石や御影石は、研磨の際に色味を戻すのに技術が必要になる為、施工前後の違いも踏まえてご覧ください(^^ゞ

【 施工前 】

【 施工前 】ズーム
施工前の状態でも写り込みもある程度あって、このままでも充分綺麗ですが、よく見ると細かい傷とくすみでボヤっとした写像性になっています。

【 施工後 】

【 施工後 】ズーム
研磨を終えた後の状態はピントがバキっ!と整ったように写像性が回復しました!
しかし「 元々状態が良かったのなら、そんなに変わっていないじゃないの? 」と思われた方!下記の別角度の写真をご覧ください(^^ゞ

【 施工後 】別角度

【 施工後 】別角度ズーム
施工前と比べると、鏡に写り込んだかのような写像性になっています。
また、黒やグレー、濃淡のある大理石や御影石などを研磨する際は、色味の復元が必須となります。
色味の復元は段階を踏んで磨いても戻りません。
ここにあらゆる技術が必要になりますが、違和感なく光沢、写像性、色味が回復しています。
【 YouTubeショート動画 】
今回もYouTubeのショート動画にアップしました!
是非ご覧ください!

【 MODEL M 】
今回メインで使用した大理石を研磨するダイヤモンドパッドです。
こちらは限られた技術者しか入手出来ない、世界最高峰の日本製ダイヤモンドパッド。
状況に応じて適切な他の資材も使用しますが、MODEL M は別格です!
しかしながら、どんな優れた資材使っても、使う人の技術、姿勢、人格によって大きく仕上がりが変わります。
生涯現役。
現状に甘んじず技術者の一人として、常に向上していく所存でございます。
大理石や御影石は何度でも蘇る建材
大理石は、天然由来の無垢な建材である為、繊細な一面もある反面、根気強く向き合えば何度でも綺麗な艶が蘇る建材でもあります。
しかしながら分譲、賃貸マンション等の住居施設においては、研磨によって艶が回復出来る事があまり知られていないケースもあり、くすんだ大理石が長年放置されリフォームで破棄されてしまう事もございます。
近年、質の良い大理石が取れなくなってきたと言われており、貴重な建材を破棄するのでは無く、ストーンレストレーションで大理石を末永く綺麗な状態を維持する事は、有限である地球生まれの素材を護る事にも繋がると思います。
もし石材の事でお悩みがございましたらお気軽にお問合せください(^^ゞ
今回はここまで!
それでは皆さん。健康に安全に。
そして幸せにお過ごしください。