【 床置エアコンクリーニング 】
どうも皆さんこんにちは!
ウィールズ.の指宿です。
今回は【 ダイキン 床置形エアコン F36KVV-W 】のお話し。
ダイキン社製
床置形エアコンF36KVV-W
当店では、ありがたいことに 家庭用の床置形エアコン だけで 年間200台 のご依頼をいただいております。
その中でも圧倒的に多い機種が ダイキンの床置形エアコン。
床置形エアコンは、対応できる業者が少ないという事もあり、クリーニングをしたくてもできなかったというお客様が少なくありません。
その為、クリーニングできる業者が多い 壁掛エアコン に比べ、内部の汚れが蓄積しているケース が多く見受けられます。
今回、分解クリーニングをさせて頂いた ダイキンの床置形エアコンF36KVV-W は2008年製。
ご依頼いただいたお客様も
「 設置から10年以上、一度もクリーニングをした事が無かった 」との事でした。
分解クリーニング
ビフォーアフター
早速、床置形エアコンの分解スタート。
パーツを外し、エアコン内部の状態を確認したところ、ホコリや黒カビ・白カビ・排ガス等の蓄積汚れが確認できました。
それでは、実際の作業の写真を見ながらの解説です。
床置形エアコン
熱交換器(アルミフィン)
【 施工前 】熱交換器(アルミフィン)
出てくる風を冷たくしたり温かくしたりする熱交換器。エアコンの効きに直結する部分。汚れがかなり付着しています。
【 施工後 】熱交換器(アルミフィン)
熱交換器に使用されているのはアルミ素材。アルミを傷めない洗剤を使用し高圧洗浄。しっかりと洗いあげました。
熱交換器(アルミフィン)は、その名の通り アルミ素材 が使用されています。
アルミは洗剤を選ぶ素材の為、使用する洗剤の選択が重要。
また、熱交換器(アルミフィン)がカビやホコリで詰まっていたり汚れていると、熱交換率が著しく低下。
その結果、エアコンの効きが悪い という状態に。
フィルターを外すと見える部分なので、普段フィルターをお掃除するついでにでも、熱交換器(アルミフィン)の汚れを確認してみてくださいね。
床置形エアコン
内部の送風ファン
【 施工前 】内部の送風ファン
こちらは取り外す前の送風ファンの状態。熱交換器を通過した汚れや黒カビが確認できます。
【 施工前 】取外した送風ファン
外からは見えない送風ファンには蓄積した黒カビの上に白カビが増殖。このカビが嫌なニオイ、アレルギーや気管支疾患の原因にも。
【 施工前 】送風ファンの細部
送風ファンの羽の部分すべてに黒カビ・白カビの増殖が確認できました。
【 施工後 】送風ファン
送風ファンも専用洗剤を使用し丸洗い。手洗いで細部の汚れまで除去します。
【 施工後 】送風ファンの細部
蓄積汚れ(ホコリ、カビ、排ガス)もしっかりと除去できました。
カビの種類は多数あり、それぞれ発生・増殖しやす箇所や場所があります。
エアコンで一番多いのは、やはり 黒カビ 。
写真にもある 白カビ は、長期間クリーニングされていないエアコンに発生していることが多い印象。
白カビ は 黒カビ に比べ、フワフワと綿の様に軽い為、風に乗って飛散やすいカビ でもあります。
カビは アレルギー や 気管支疾患 の原因にもなる為、敏感な方は特に注意が必要です。
床置形エアコン
ベルマウス
【 施工前 】ベルマウス
熱交換器と送風ファンの間に設置されているベルマウス。こちらも湿気が籠りやすい箇所。
【 施工前 】ベルマウスの細部
アップで見ると黒カビに加え、白カビも全体に発生しているのが確認できます。
【 施工後 】ベルマウス
他のパーツと同様に手洗い&丸洗い。汚れが取れ、長期間の汚れの付着で変色した箇所も確認できます。
【 施工後 】ベルマウスの細部
汚れはスッキリと取れていますが、こちらにも変色した箇所が見受けられます。
カビや汚れを長期間放置した場合、素材の変色や劣化、サビの原因にも繫がります。
今回は、問題無く送風ファンを取り外すことができましたが、送風ファン と シャフト の連結部分がサビ付き、無理に外すと故障の原因となる為、取り外し不可能となる場合 があります。
床置形エアコン
本体の最深部
【 施工前 】ファンを取り外した本体
こちらはエアコンの最深部。湿気が籠りやすいくカビが発生しやすい為、全体にカビが確認できます。
【 施工後 】ファンを取り外した本体
数種類のケミカルを使用し洗浄。カビの発生を抑える為、除菌・殺菌も同時に実施しました。
こちらの床置形エアコンの最深部は湿気が籠りやすい為、写真の様に全体にカビが発生している場合が多い機種です。
その為、カビ・汚れ等をしっかりと除去した後、カビの発生を抑える為、除菌・殺菌を実施。
ちなみに、当店の除菌・殺菌の施工に関しては、キレイな状態を少しでも長く維持する事を目的とし、通常の工程に組込まれている為、追加料金等はいただいておりません。
上記のパーツの他、上部吹き出し口・ドレンパン(水受け) なども分解クリーニングしていますが、今回は 送風関係のパーツ 中心でクリーニングの様子をお届けしました。
エアコンから除去した汚水の写真は撮り忘れてしまいましたが、濯ぎに使用した水は約30ℓ。
当店の床置形エアコン分解クリーニングの養生は特殊な為、設置状況が余程悪くない限り、たとえ100ℓの水で濯いでも水漏れする事はありません。
しっかりと洗い切るには濯ぎが重要になるので、おそらく他では真似出来ないかと思います。
何よりも、床置形エアコンの分解クリーニングができる業者を長年探されていたお客様に喜んでいただけて本当に良かったです。
『 床置形エアコンの分解クリーニング 』の施工内容に関しては、下のリンク先で施工内容をかなり詳しく説明しています。
【 ご注意ください 】
ご自身での分解に関して
ここ数年、YouTube等の動画サイトで『 床置形エアコンの分解動画 』が散見されますが、故障 や 漏水・感電 などの恐れがある為、真似をするのはおすすめしません。
お掃除方法の動画を投稿した側は、あくまで再生回数や登録者数を上げるのが目的であり、視聴者が真似をして壊してしまったり、キズを付けてしまってもなんの保証もしてくれません。
完全に “ 自己責任系 ” です
気軽に撮影された写真や動画が世の中に広まり、間違った方法で解釈され、最終的にエンドユーザーが泣きを見るという事例が実際に起きています。
当店のYouTubeチャンネルもありますが、あくまで作業前後の仕上がりを紹介する程度にしています。
私も作業前後の写真を撮る際は、お客様からの了解を得た上で、プライバシーや個人的な情報が写らない様に慎重に行っています。
上記の理由から当店では
✖ 作業中の写真や動画の撮影
✖ 同業者からの床置形エアコンの依頼
は 禁止 とさせていただいております。
作業前後の写真撮影はOKですので、その際にはお声掛けください。
メーカー保証も対象外に…
ご自身で分解した時点で、どんなに新しいエアコンでもメーカー保証が対象外となり、修理代金は全額お客様負担 となるケースがあります。
ちなみに、分解した形跡はすぐにわかります。
勿論、私も「 分解した形跡があるな 」と直ぐにわかります。
当店でも、お客様がご自身で分解してしまったエアコンに関しては、不具合が起きる可能性が高い為、基本的には施工をお断りさせていただいております。
また、その状態でクリーニングをご希望される場合は、当店の保証は対象外となる為、メーカー修理代などは全額お客様負担 となります。
床置形エアコンは、本体価格が壁掛エアコンの約3倍程します。
ご自身で分解される前に、一度当店を含め専門の業者にご相談される事が最善かと思います。
今回は【 ダイキン 床置形エアコン F36KVV-W 】のお話しでした。
それでは皆さん
健康に安全に
そして幸せにお過ごしください
それではまた!